私は仕事を通して「使命」とは何かを考え続けています。
　そして、人間は何のために生かされているのかと考えてきました。
今、六十歳を過ぎて、やっと仕事を通してわかってきたのは、私見ですが、人のために・人に喜んでいただくために私は生かされているのだと。
患者さん（様）から「ありがとう」の言葉を言ってもらえることが、生きがいになることがわかってきました。

　半面、「ありがとう」を言われなかったら、何か粗相でもあったのだろうかと考え、次回から患者さんに何としてでも喜んで帰っていただこうとスタッフで議論することもあります。
　何回も言わせていただきますが、人間は、みな使命をもって生まれてきていると思います。私は仕事を通してそれが少ずつわかってきました。それは、人のために喜んでいただける仕事をすることだと。

　中国の孔子は「徳、孤ならず、かならず隣あり」と言っております。この意味を私なりに解釈すると、「人のためになることをしていると、決して孤独にはなりません。徳を積んでいると、何か困ったことがあると必ず良き理解者・支援者が現れる」と自分なりに思っています。
　不思議なことに私の病院の法人名は「徳友会」です。この名前は私の父が名付けてくれました。今になってこの意味をつくづく重く感じています。

　最後になまいきですが、このコラムを読んでいただいた皆さまが無意味に生きることなく「使命」をまっとう出来ることを願います。感謝！！感謝！！

常務理事　市村昌久